俺は、何かしたか? 「おにいちゃんだれ?」 あぁ、何なんだこれは。 未来予想図 とてとてという擬態語が似合いそうな歩き方をするそいつ。 俺の周りをうろちょろするそいつ。 なんなんだ。 本当に。 練習のない日に、の家に邪魔するのはもう習慣になっていて。 今日もその習慣どうりに合鍵を使って家に上がった。 いつものように靴を脱ぎ、 いつものように廊下を通り、 いつものようにリビングのドアを開けた。 なんなんだ。 なんなんだ。 なんなんだ。 こいつはいきなり現れたぞ!? 「ねぇ、おにいちゃんだれ?」 「ねぇおにいちゃんきいてるのー?」 「………。」 「ねぇおにいちゃんあそぼー」 3,4歳だろうか。 微妙に舌足らずで、それでもしっかり喋っている。 ……何すればいいんだよ。 やけにに似ているこいつは本当に誰だ? ……の隠し子か!? ちょっとまてまてまて、それははないだろ。落ち着くんだ俺!! 「おにいちゃんだっこー」 まてまてまて。 俺は今それどころじゃないんだ。 落ち着け落ち着け落ち着け!! 「おにいちゃんだっこー」 わかったわかったわかったから!! 潤んだ目で見てくんじゃねぇー!! 「あははは、だっこー」 抱き上げてやると、さっきの涙目が嘘のように笑うそいつ。 何なんだよ。ほんとうに。 どうして俺はこいつの世話をしているんだよ。 がちゃり 「ただいまー。」 「さよねーちゃんだ!」 「ただいま、よーこちゃん。あれ、亮いたの?」 頼むから、早く気付いてくれ。 頼むから、早く説明してくれ。 本当に何なんだよ、おい。 「従姉妹の子供を預かっていたのよ。」 4歳年上なんだけど、すっごく美人なんだよー。 そういっては笑った。 面倒見させちゃってゴメンね、と言う言葉と共に。 「アイツお前に似ていたな。」 「そうかな?あー、でも従姉妹と私もよく似ていたし、そうかもね。」 「お前が子供産んだらそうなんのかな。」 「どうだろうねー、ってええぇぇ!?」 「期待してるぜ?。」 「亮の馬鹿っ……」 散々苦労させられたんだ。 今日ぐらいこんなこと言っても罰は当たらないだろう。 なぁ、? |
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2000hitのキリリクをしてくださった、孔雀様に捧げます。
孔雀様以外の方のお持ち帰りはご遠慮ください。
設定としては未来夢です。
微妙にしm………うがあぁぁぁぁ!いやあぁぁぁ!嫁入り前なのにっ!
本当にすみません!!
ご期待に添えていない、こんなものでよろしければ、煮るなり焼くなりしてやってください!
孔雀様、本当にありがとうございました!!
2006/04/20 alice